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No.71「カーボンニュートラルに向けた素材の高温反応評価」
JFE-TEC News No.71号 脱炭素支援サービス特集号 記事一覧
No.71 脱炭素支援サービス特集号
カーボンニュートラルに向けた素材の高温反応評価
Evaluation on Material Reaction at High Temperature for the Carbon Neutrality
なぜいまこれが?
近年、世界的に二酸化炭素排出量の削減が課題とされ、炭素に依存しない新エネルギーとして水素やアンモニアなどが注目を集めています。これらの次世代燃料は、耐腐食性や耐高温性などが求められる過酷な環境下で使用されるケースが多く、新たな材料やプロセスの開発が必要となります。
これがポイント!
当社は、水素およびアンモニアなどの特殊ガスを用いて高濃度から数ppmまでの幅広い条件での試験が可能です。
中でも、高温における評価を得意としており、水素やアンモニアを含む雰囲気下での分析が可能なTG-DTA(TG:熱重量分析、DTA:示差熱分析)(図1)や、一般的なTG-DTAでは測定が困難とされる大型サンプルに対応した大型TG(図2)を用いて高温反応特性の評価を行います。試験実施例を表1に示します。
-
図1 耐腐食仕様TG-DTA -
図2 熱重量変化測定用管状炉(右:装置概念図)
特徴 | 性能 |
---|---|
ガス種 | H2、NH3 数ppm ~ 100% まで対応可能 ※その他ガス種にも対応可能 |
加熱炉 (~1600 ℃) |
管状炉:φ 80mm × 250mm 箱型炉:250mm × 250mm × 250mm |
TG-DTA | サンプル量:10mg 程度 対応温度:~ 1600℃ |
大型TG | サンプル量:φ 80mm × 50mm(約200mL) 対応温度:~ 1600℃ |
これらの試験は、水素やアンモニア以外の特殊ガス(還元ガスや腐食性ガスなど)にも対応でき、実環境を模擬した混合ガスを作成した試験にも対応いたしますのでお気軽にご相談ください。
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