設備・プロセスの試験・設計・製作
大型試料での高温熱重量測定 《大型TG》
長年蓄積された豊富な経験・知識により、お客様の課題解決を支援いたします。
熱重量測定《質量変化で物質の状態変化を捉える》
-
-
熱重量測定とは
熱重量測定(TG;Thermo Gravimetry)は、物質の温度を所定の速度で変化または保持させながら、物質の質量を測定する方法で、試料の酸化、熱分解、脱水などの物質変化の解析、耐熱性の評価や反応速度の解析などに利用できます。 -
大型TG 従来とのちがい
これまでは数mg~数十mgのごく小さな試験片でしか測定できず、混合物の測定においては、結果が物質全体を反映しているかの疑問がありました。
当社では、大型の試験片で測定できる装置を用意し、問題解決や新技術開発のお手伝いをいたします。
-
熱重量測定とは
-
動画配信中!
大型TGの主な特徴
-
- 大型試料の測定
試料部容積が500cc(φ80mm×100mmH)のため、大型の試験片でそのまま測定できます。
また、試料組成が不均一で、従来のTG装置では評価が難しかった試料の測定も可能です(ただし、試料容積500cc以内で組成の均一性が確認されるものが対象となります)。 - 高温域での測定
1500℃までの高温域での測定ができます。 - さまざまな雰囲気での測定
操業環境に近い雰囲気や、特殊雰囲気(一酸化炭素、水素等)を含んだ雰囲気での測定が可能です。 - 排ガス分析
ガスクロマトグラフや連続分析計などを用い、質量変化を測定しながら排ガス分析できます。 - 昇温後の試料投入
昇温測定のほか、所定温度まで加熱炉を昇温した後に試料を投入し測定を行うこともできます。
大型TG測定装置 主な仕様
試料部容積 500cc(80mmφ×100mmH) 最高温度 1500℃ 昇温速度 10℃/min以下 誤差 ±3g以下 - 大型試料の測定
例えば、こんなことがわかります・・・
例
- 高温多湿雰囲気下で使用される材料の安定性
- 材料の温度変化に伴う吸水・脱水挙動
- カーボンの燃焼挙動に対する雰囲気の影響
- 材料の高温での酸化・還元反応
測定例
-
大型TGは、通常のTGとは異なり、大きなサイズの試験片で測定できることから、特に、一定温度に保持した状態での、試料の重量変化測定に向いています。
グラフは、一定温度(650℃)に制御した装置内に、試料を装入し、重量の時間変化を測定した例です。重量の変化速度や変化の終了点から、反応の速度や反応に寄与する成分の量を知る手がかりが得られます。
作業の流れ
関連リンク・関連記事
- 有機物、汚泥の高温TG測定 [事例集PDF]
- 流動試料の熱重量測定 [事例集PDF]
- 特殊ガス利用大型TG炉の設計・製作 [事例集PDF]
- 高温熱重量測定試験(大型TG) [事例集PDF]
- 大型試料での高温熱重量測定≪大型TG≫ [事例集PDF]
- 有機材料評価・分析
JFE-TEC Newsバックナンバー
- No.71(2022年04月)カーボンニュートラルに向けた素材の高温反応評価
- No.53(2017年10月)【最新技術紹介】さまざまな環境での高温物質の熱分析
このページに関する
お問い合わせはこちらから
- JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部
- 0120-643-777