No.73「化学分析」

なぜいまこれが？

分析化学は、対象となるものの性質を明らかにし、それを定量的に評価する材料研究に必須の技術です。また、材料や製品の製造では、製造プロセスを管理し品質を保証するために欠くことの出来ない技術です。近年、材料や製品の多様化や機能向上、更には生産性の向上が重要性を増す中で、分析技術には、更なる高度化が求められています。

これがポイント！

当社では、鉄鋼をはじめとした金属分野はもとより、環境、電池、医薬・医療などの様々な分野において、その研究・開発や製造ニーズに対応する化学分析技術を提供しています。

（1）組成・成分分析：

ICP-MS による高感度分析や化学量論に基づく湿式分析等により、極微量成分から主成分まで高精度分析を可能としています。当社オリジナルの標準物質は、これらの高精度分析をベースに開発しご提供するもので、品質保証体制構築の一助となっています。また、オンサイト型の迅速分析機器を揃え、その場での製品分析ニーズに対応しています。

（2）元素イメージング：

LA-ICP-MSやマイクロXRFによる元素イメージング、ラマンによる化合物イメージングを提供しています。ミクロンレベルのこれら分析技術と高精度な成分分析技術を駆使することで、定量的な元素イメージングを可能としています。

（3）環境調査・分析：

工場排水、排ガスなどを対象とした一般環境分析はもとより、ダイオキシン類やPCB 特措法、RoHS規制など、様々な環境法規制に対応する分析を実施しています。また、焼却炉やバイオマスプラントの立上げにおいては、設備や周辺での環境調査に対応しており、環境維持や省エネに寄与しています。

（4）医薬・医療分析：

医薬品や医療用器具の安全性がますます重要になる中で、GMPや信頼性保証基準など高度な品質管理に適合した試験所を確立しています。これらの試験所では、ICHガイドラインに基づく元素不純物分析や残留溶媒試験、局法に準拠した確認試験、薬機法による溶出試験などの品質管理に必須な分析に幅広く対応しています。

本特集号では、最近のトピックスや導入装置の一旦を紹介します。化学分析技術やその利用技術の高度化に力を注ぎ、更に高度なソリューション技術を提供してまいりますので、お気軽にご相談下さい。