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No.75「モータベンチによる駆動特性評価・振動騒音解析技術」

No.75 2023 年 新商品特集号

モータベンチによる駆動特性評価・振動騒音解析技術〜近年のEVモータへの対応〜
Performance Evaluation of EV Motors Using Dynamometers

なぜいまこれが?

地球温暖化対策として、自動車分野では電動化に向けた流れが加速しています。電動車(EV, HEV, PHEV)の最重要部品であるモータに対して高性能・高効率化への要求はますます強くなってきています。このためモータの基本となる駆動性能であるトルクと回転数などの評価が出来るモータベンチ試験のニーズが高まってきました。さらに電動車では、従来の車両ではエンジンの騒音・振動に埋もれて問題にならなかったモータ音や振動がクローズアップされるようになってきました。

これがポイント!

当社では、お客様の多種多様なニーズにお応えするため、社内・社外の種々のモータベンチにて、EVモータ(200kW級)の一軸モータベンチ試験、二軸モータベンチ試験がおこなえるような体制を整えております。

図1に示す様な効率マップ(効率-トルク-回転数特性)の取得が可能です。またモータケースに取り付けたセンサーで振動加速度を測定し、FFTアナライザーによりトラッキング解析を実施した例を図2に示します。モータの機械的構造に起因する共振など振動原因を明らかにすることができます。

さらに当社で独自に開発した薄フィルム型探りコイル(図3)を用いることにより、音・振動に関わる電磁加振力の発生要因であるエアギャップ磁束密度分布の測定が可能です。モータに発生する熱の測定も実施しており、CAEとの組み合わせにより、モータ開発に関わる情報を数多くご提供できます。

当社では、モータ効率の測定評価、振動騒音評価の他にも、EVモータの高出力領域で必要となる高磁束密度・高周波領域での電磁鋼板の磁気測定評価、希土類磁石の高温下での磁気損失評価、巻線被膜をはじめとする絶縁材料評価など種々の分析とソリューション提案を実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

図3 ステータ部への薄フィルム型探りコイル取付例
図3 ステータ部への薄フィルム型探りコイル取付例

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