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No.81「化学分析の最前線」

No.81 化学分析の最前線特集号

化学分析の最前線—微量成分分析—
Advanced Chemical Analyses for Trace Elements and Compounds

なぜいまこれが?

JFEテクノリサーチが誕生し20年を迎えました。発足当時は、鉄鋼分析をベースとした組成分析と不純物分析、それにダイオキシン分析をはじめとする環境計測・分析を化学分析の主力事業としていました。その後、「安全と安心」や「カーボンニュートラル」など、その時々のニーズに対応するため、無機・有機微量分析の感度向上、元素・化合物イメージング、スペシエーション(化学形態分析)など、化学分析の高度化に取り組んできました。

これがポイント!

高度化した分析シーズをもとに、各種の材料分野や電池、生体、環境、医療・医薬など様々な分野においてお客様の課題に取り組み、その解決の一助となってきました。本特集号では、「微量成分」をキーワードとし、各分野での最新の取組み事例を紹介します。以下、その概要をまとめました。

(1)環境調査・分析:

PFAS規制のニュースを目にすることが増えました。本報では、規制の動向調査結果を紹介します。

化学物質の規制は世界的規模で実施することが多く、その動向の把握が重要となっています。そこで、長年の経験を活かしngの微量PFAS分析を立ち上げました。水質や製品の分析などでお客様ニーズに応えています。一方、化学物質の使用において、健康被害のリスクを低減することも重要なテーマです。労働安全衛生法では、リスクアセスメントの実施対象化合物を2900物質にまで増やすことで健康被害の低減を推進しており、当社はリスクアセスメントの実施サポートを行っています。

(2)医薬品の不純物分析:

医薬品の開発では、微量な不純物の安全性に関して厳格なガイドラインが設けられています。これまで、GMP品質管理のもと、有機不純物解析、残留溶媒試験や元素不純物分析を実施してきました。今回、発がん性の認められるニトロソアミン類について、高感度な定量法を実用化しました。

(3)微量成分の元素イメージング:

元素イメージングは、その元素が果たす機能の解明に有効な手段であり、様々なイメージング手法が開発されています。LA-ICP-MS法はppmの検出感度を持ち広域イメージングが可能な技術で、この特徴を活かした応用例を紹介します。

(4)水電解の化学分析:

製品の性能向上にあわせて、不純物の測定感度向上がしばしば求められます。水電解では、電解質膜の劣化の指標として、排水中フッ素イオン濃度をppbオーダーで測定することが求められています。オンラインの濃縮技術を適用することで高感度な分析を実現しニーズに応えています。

本特集号では、最先端のトッピクスを中心に当社の特徴ある技術について紹介します。化学分析技術の高度化に継続して力を注ぎ、高度なソリューション技術を提供してまいりますので、お気軽にご相談下さい。

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0120-643-777

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