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2010年03月25日

絶縁油中微量PCB簡易測定法による受託分析サービス開始について

有害物質である、ポリ塩化ビフェニル(PCB)が含まれる高圧トランスやコンデンサ類等は、長期間にわたり処分されずに事業者において保管されていましたが、平成13年に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」が制定され、処理施設の整備が進められました。

一方、従来PCBを使用していないとされた電気機器またはOF(絶縁油入り)ケーブルにも、微量のPCBに汚染された絶縁油を含む機器類が存在することが確認され、その量は450万台、OFケーブルは1,400kmに及ぶと推計されています。このような事情から、今後これらの機器類を廃棄する際には、微量PCBの汚染状況を把握することが不可欠となり、微量PCB分析のニーズが高まっています。

このような状況下、JFEテクノリサーチでは、これまでに環境ホルモンやダイオキシン類等で培ってきた有害物質の極微量分析技術での経験を生かすとともに前処理設備等を新規導入し、平成22年4月1日より、環境省指定「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定マニュアル」(平成22年1月公開)に基づく微量PCB技術受託分析サービスを、京浜地区で対応する体制を構築しサービスを開始することにいたしました。
今回の対応により、PCB受託分析サービスについては、(1)高濃度PCBから微量PCBまで一貫した分析サービスを提供するとともに、(2)簡易測定法については、年間1万検体の処理が可能で、お客様のニーズにお応えする最適サービスを提供できる体制を整えました。

「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定マニュアル」(平成22年1月公開) で当社が採用する方式


環境省簡易分析
マニュアルNO
分析方法名称
2.1.1 高濃度硫酸処理/シリカゲルカラム分画/キャピラリーガスクロマトグラフ/電子捕獲型検出器(GC/ECD)法
2.1.2 加熱多層シリカゲルカラム/アルミナカラム/キャピラリーガスクロマトグラフ/
電子捕獲型検出器(GC/ECD)法
2.2.1 溶媒希釈/ガスクロマトグラフ/高分解能質量分析(GC/HRMS)法

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