JFE-TEC News
No.51「車載電装製品の塩分・温湿度・排ガス耐久性評価」
JFE-TEC News No.51号 小特集:カーエレクトロニクスVol.1 記事一覧
No.51 小特集:カーエレクトロニクスVol.1
車載電装製品の塩分・温湿度・排ガス耐久性評価
Salt, Temperature and Humidity, or Exhaust Durability Tests for Automotive Components
カーエレクトロニクス製品は、特殊で過酷な環境に晒されて使用されており、耐久性の評価と向上は、自動車の安全上重要であり、製品開発上の重要なポイントです。当社では、自動車にかかわる様々な腐食環境を模擬・再現した腐食加速試験を行っています。
海塩粒子や融雪塩による塩害を温湿度制御下で促進・評価
大気腐食を実験室で促進させる複合サイクル腐食試験(CCT)から沖縄等での実環境大気暴露試験まで行っています。JIS、ASTM、JASO等で規定された規格試験のほか、特殊な条件の試験にも対応できます。超大型CCT試験機によるリチウムイオン二次電池や太陽光パネルなどの大型重量物の評価(写真1)や塩水噴霧(SST)試験機、酢酸酸性腐食促進試験(SWAAT試験・CASS試験)機による評価も可能です。
模擬排気ガス環境下における硫化等による電子機器の劣化評価
低濃度~高濃度の腐食性ガスによる耐久性評価を実施しています。アンモニア水や硝酸から発生したガス雰囲気下で耐食性評価を行うばっ気試験や、排気ガス環境を模擬した様々な規格(ISO, IEC, JIS, EIA, ASTM等)に準拠したガス腐食試験を行うことが可能です(写真2)。
排気凝縮水の蒸発環境下における耐食性を比較・評価
自動車用マフラーやEGRクーラー等、排気凝縮水が生じる特殊な腐食環境の試験を行っています。ご要望に合わせ、試験溶液の成分組成、濃度あるいはpHといった条件の変更も可能です。
腐食試験後の評価・調査
SEMやXRDによる観察、解析や物質同定の他、デジタルマイクロスコープによるさび除去前後のサンプル表面の3次元解析や孔食深さの測定も可能です(写真3)。
規格試験を基本として、お客様のニーズ・ご要望に合わせた改良型試験のご提案や装置考案に至るまで、幅広く対応しております。どうぞお気軽にお問い合わせ・ご相談下さい。
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