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No.71「水素活用技術開発への当社の取組み」
JFE-TEC News No.71号 脱炭素支援サービス特集号 記事一覧
No.71 脱炭素支援サービス特集号
水素活用技術開発への当社の取組み
JFE-TEC's Challenge to Overall Technical Solution on Hydrogen Utilization
なぜいまこれが?
燃料として水素は燃焼時に有害物質や温室効果ガスを一切出さず、水を生成するのみというクリーンさが注目され、究極のクリーン燃料として実用化開発が進められています。
特に日本は化石燃料などの埋蔵資源に乏しく、地球上でも有数の四季の変化に富んだ生活環境である反面、日照や風力が安定せず、エネルギーを物質的に蓄えるのにこのクリーンな水素を利用することが有望と、以前から考えられてきました。
上述の2050年カーボンニュートラルという政府の目標に先駆け、当社は水素の生産、搬送、貯蔵、利用に関して材料問題を含む多方面の技術検討を行い、こうした水素エネルギー産業に関わる諸課題に取り組むことで、カーボンニュートラル・シフトを支援しています。
これがポイント!
触媒等による水素製造や水素タービンの燃焼など水素を造り、使うシーンでは、高温対応技術が必要な一方、運送と貯蔵のシーンでは、低温脆性、水素脆化等主に低温評価技術が重要です。当社は、材料メーカーグループとして保有している材料の知識、各種反応と流れの解析とその設備、CAE等の幅広い解析手法を保有しており、最高1200℃のクリープ疲労評価(写真1)、種々の水素チャージ手法も駆使した材料の脆化評価(写真2)とそれらのメカニズム解析技術などに特徴を有しています。
水素の高温燃焼の緩和、冷媒としての水素の安定運用や冷却孔の最適化などお客様のニーズに沿った評価解析、液化温度などの観点で取り扱いのより容易なアンモニア利用技術、その腐食課題の評価なども含めて、水素の周辺技術に広く対応して側面支援するため、評価技術の組立を日々行っております。
今後も水素エネルギーの活用でカーボンニュートラル実現に邁進中の皆様に、全力で寄り添って参りますので、低温から高温まで、まずはお声掛け下さい。
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