PMI検査(Positive Material Identification)

PMI検査とは

PMI(Positive Material Identification)検査とは、海外へ出荷する製品が異材ではない事を証明するものです。従来はミルシートによる製品保証のみでしたが、異材混入による重大災害が相次いだ事から、アメリカパイプ協会(API)がAPI578でPMI試験を義務付けた事が発端となり、近年需要が高まっています。

特に石油プラントなど高温に曝される苛酷な環境下で使用されるバルブやパイプなどはPMI試験が義務付けられており、製品の状態のまま測定しなければなりません。低炭素ステンレス鋼であるSUS316L、SUS304L、CF3(ASTM)などは合金元素(Ni、Cr、Mo)以外に炭素(C≦0.030%)の分析要求があり発光分光分析装置の使用が推奨されており、GREENFACT®IIはこの仕様を満足します。

Flange SUS316L:C≦0.030%Flange SUS316L:C≦0.030%
Marks of Sparking
φ50Pipe SUS316L:C≦0.030%φ50Pipe SUS316L:C≦0.030%

GREENFACT®IIによる金属材料のオンサイト分析&PMI検査の特徴

  • PMTとCCD測光を融合したハイブリット式発光分光分析装置です。
  • CCD搭載によるFe内標準法の採用により、軽元素{ リン[P]・硫黄[S] }の精確さが向上しました。
  • プローブアダプターを開口径φ10mm→φ7mmに変更でき、より狭い部位の測定が可能となりました。
  • 自動プロファイル機能搭載により作業環境が変化しても安定した分析が可能となりました。
  • パイプ用アダプターを使用してパイプサイズ15A(外径21.7mm)までの測定が可能です。
  • 分析時間は15秒、分析結果はcsv形式で出力可能です。

GREENFACT®IIの装置仕様および概観


GREENFACT®II 外観
  • 分光器
     ローランド円直径  300mm
     回折格子(Zeiss製) 3600本/mm
     仕様波長 145nm~410nm
     200mmH×420mmW×490mmD  17kg
  • PS用アルゴンフラッシュUVプローブ(光ファイバ長 3m)
  • スパーク発生周波数 50Hz~400Hz
  • モジュール式コンピュータシステム
  • 8.4インチカラーELタッチパネルディスプレイ
  • 台車 700mmH×450mmW×550mmD 10kg
  • 電源
     110V/230V 50~60Hz
     電力使用量 100W(待機時)/600W(分析時)

炭素の分析精度および精確さ

GREENFACT®IIによる炭素の分析精度
GREENFACT®IIによる炭素の精確さ

携帯型蛍光X線装置によるオンサイト成分分析&PMI検査の特徴

  • 製品価値を損ないません。
    分析用のサンプルを切り出す必要がなく、非破壊での検査が可能です。
  • あらゆる金属材料に適用可能です。
    一般的な低合金鋼から高合金鋼、各種合金(コバルト、アルミニウム、チタン、銅、ニッケル)まで適用可能です。
  • 電源の無い現場や狭い場所においても、その場で分析が可能です。
    装置重量は約1.7kgと軽量です。 リチウムイオンバッテリにより駆動します。
  • 迅速に分析結果が得られます。
    測定時間は約5~20秒です。

携帯型蛍光X線装置仕様および概観

PMI検査の実施例
PMI検査の実施例
重量 約1.7kg
X線管球 Rh 最大40kV - 100μA
検出器 SDD(Silicon Drift Detector 25mm2
測定元素 Mg ~ Pu
電源 Li-ionバッテリ(連続4時間駆動)
CPU Arm11プロセッサ(FPU搭載)
表示 高画素カラー表示(タッチパネル式)
定量 FP法(ファンダメンタル・パラメータ)
通信 PCへのデータ取込(USB)・解析

携帯型蛍光X線装置のご依頼に際して

  • 定量下限は、測定対象元素により異なります。 定量下限と適用範囲の一例を下図に示します。
  • 分析表面に塗料や皮膜がある場合は、研磨等により取り除く必要があります。
  • X線の照射径は、φ8mm程度ですが、分析に際しては、φ15mm程度の平滑面が必要です。
  • 鍍金膜厚(≦20μm)の計測も可能です。※標準試料が必要です。

定量下限と適用範囲
携帯型蛍光X線装置の定量下限と適用範囲

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