解体調査・劣化・不具合調査・構造解析
正極の解析
電子線後方散乱回折(EBSD)分析による結晶方位分布解析や収差補正透過型走査電子顕微鏡(Cs-STEM)の電子エネルギー損失スペクトル(EELS)局所マッピング及び各種元素分析・構造解析手法などで、正極の高出力化や高容量化に向けた開発をサポートします。
収差補正透過型走査電子顕微鏡を用いると、正極材料開発において有益な構造情報を得ることが可能です。
正極に広く用いられているLiMn2O4の観察例をご紹介します。
LiMn2O4正極の微細構造
収差補正透過型走査電子顕微鏡は、原子レベルでの観察が可能であるため、HAADF(High Angle Dark Field)像やABF(Annular Bright Field)像観察により、正極活物質の表層の構造変化なども調査出来ます。
LiMn2O4正極の微小領域の状態評価
収差補正透過型操作電子顕微鏡に付帯するEELS分析により、活物質の周縁部と内部で、Mnの価数が異なることがわかります。
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- No.33(2012年10月) 電池材料の物理解析技術(2) 収差補正走査透過電子顕微鏡によるLiMn2O4の表面近傍に存在するMnの微細構造解析
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