全固体電池の試作・特性評価・解析

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大気非暴露環境における各種物性評価法

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低露点かつ不活性ガス中での取り扱いが必要なサンプルの各種物性評価法をご紹介

全固体電池の物性評価

リチウムイオン電池が電解液を使用するのに対して、全固体電池は電解液を使用しません。

電解液は流動性があるため、活物質の形状が多少変化しても剥離やクラックが発生せず、活物質との接触が保たれます。しかし、全固体電池では電解質が固体粒子であるため、活物質の膨張・収縮によって粒子界面(活物質と電解質の接している面)が剥離したり、合材電極にクラックが入ることでLiイオン伝導率が低下し、電池の耐久性が劣化します。そのため、全固体電池では強い力で電池を締め付け、固体電解質粒子同士や固体電解質粒子と活物質粒子が接触し続ける必要があり、接触状態を維持することが求められます。

使用する粒子材料の組成、粒子径、製造法に加えて、機械的な物性値の把握も重要です。また、車載用に期待される硫黄系固体電解質は水分を排除した環境での取り扱いが必要であるため、不活性雰囲気下での評価が必須です。

大気非暴露環境における各種物性評価一覧

全固体電池の一般的構造
全固体電池の一般的構造
項目 評価手法
粒子
 固体電解質
 正極活物質
 負極活物質
単粒子圧縮特性
高温圧縮
スラリー -合材(複合体)
 固体電解質
 正極活物質
 負極活物質
動的粘弾性測定
動的粘弾性と交流インピーダンスの同時測定
圧粉特性 -合材(複合体)
 固体電解質
 正極活物質
 負極活物質
常温スプリングバック特性評価
高温スプリングバック特性評価
常温スプリングバック特性評価時の直流抵抗測定
常温スプリングバック特性評価時に交流インピーダンス測定
圧粉成形体・膜 -合材(複合体)
 固体電解質
 正極活物質
 負極活物質
引張、圧縮時のS‐Sカーブ、ポアソン比測定
破壊靭性測定
圧粉層せん断力測定
熱拡散率評価
表面電気抵抗、絶縁抵抗、V‐t試験
合材/集電箔 積層体 全固体電池電極層/集電箔界面の接着強度評価

大気非暴露環境下における強度試験設備

  微小圧縮試験機 万能試験機
装置外観
微小圧縮試験機写真
微小圧縮試験機外観
万能試験機写真
万能試験機外観
試験対象 粒子:Φ100μm テストピース・部品
荷重 ~5N ~50KN
変位 ~100μm ~100mm
荷重方向 圧縮 引張・圧縮

ご提供可能な各種物性評価サービス

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0120-643-777

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月~金:9:00~17:30(祝祭日を除く)

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