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2010年06月09日
平成22年6月 溶接・熱処理の受託解析/コンサルティングを開始しました。
平成22年6月 溶接・熱処理の受託解析/コンサルティングを開始しました。
当社では、長年培ってきた鉄鋼冶金の知見を基に相変態の解析ロジックを開発し、汎用有限要素法解析ツールANSYSの溶接変形解析支援システム「Welding.Sim」としてサイバネットシステム株式会社と共同開発しました。Welding.Simは、相変態を考慮した新しいシステムであり、弊社では、このシステムを使った受託解析/コンサルティングサービスを6月より開始しました。
サービスの特徴
- 低価格、迅速対応
解析ソフトの購入、維持管理の不要、さらに、素材を熟知し、高度な解析技術を有したスタッフが、お客様の要望を迅速に具体化し、的確な数値解析、コンサルティングにより課題解決までのお手伝いをいたします。当社の受託解析をぜひご利用ください。 - 精度の良い溶接変形予測
溶接時の温度、応力、変形量を高精度で解析することができます。 - 4種の標準鋼種データをサポート(カスタマイズ可能)
Welding.Simは、標準で4種類の材料物性データ(SPCC S45C SCM440 SM490)をサポートしています。お客様ご指定またはご支給の材料物性データを材料試験により実測しWelding.Sim専用材料物性データベースを作成するカスタマイズサービスも提供いたします。 - 相変態を考慮した応用解析
焼き入れ、焼き戻し、高周波誘導加熱など、熱処理固有の物理現象である相変態を考慮した新しいシステムは、これまで取り扱いが困難であった領域の接合技術開発を強力に支援することが可能となりました。
溶接変形解析支援システム「Welding.Sim」による解析事例
2枚の鋼板を溶接した場合、溶接により発生する鋼板の変形について、実験にて変位量を測定した溶接後の状況(写真)、および実験と同じ条件でWelding.Simを使用した解析結果(図1)を示しています。図2は実験での測定結果と解析結果のそれぞれから得られた変位量の経時変化を比較したものです。両者は良く合っており、溶接変形の予測解析に最適です。
写真 鋼板の変形状況(溶接後) |
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図1 鋼板断面の変位分布(Welding.Simを用いた解析結果) |
図2 鋼板の変位量比較 |
サービスの流れ
素材を良く知る解析の専門家集団がお客様の問題解決のお手伝いをいたします。
数多くの非線形解析、連成解析に実績のある当社CAEソリューションセンターをご活用下さい。
Welding.Simは有限要素法マルチフィジクス解析ツールANSYSのカスタマイズソフトで、サイバネットシステム株式会社から販売されております。 詳細については下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/ansys/welding/
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