樹脂・複合材料の不具合原因調査・解析
ゴム・樹脂製品の耐久寿命評価
比較的短い期間(数日~数週間)の高温加速劣化試験により、有機素材(ゴム・樹脂)の耐久寿命の予測を行ないます。
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加速劣化試験による耐久寿命予測技術
- ゴム・樹脂製品の耐久性(寿命)を通常の使用環境下で測定すると数年~数百年の期間が必要になり現実的には不可能です。
- 高温で加速劣化試験を行い、その結果からアレニウスの式に基づいて、本来の使用温度における製品の耐久性を予測します。
(要求される品質により、耐久性の指標や判断基準を設定する必要があります。※設定する指標や基準は下記例をご参照下さい。)
ゴム製シール剤の寿命評価事例
劣化の判定基準と寿命評価の一例
シール材には隙間を塞ぐために柔軟性が求められるため、ゴムの硬化反応を劣化の指標として設定しました。
①高温下で加速劣化させた、ゴム部品の硬度を測定しました。
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測定装置: マイクロゴム硬度計 MD-1 capa 硬さ定義: タイプA型デュローメータの目盛りで表記 表示範囲: 0°~100°(値が大きいほど硬い) -
②等硬化率でのアレニウスプロットを作成しました。
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③図1のアレニウスプロットの外挿値ln(k)に基づき、25℃使用時における
ゴム硬さの経時変化を予測しました20%硬化した時点を製品寿命とすると、
本調査品の寿命は約7年と予測されます。
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