磁性材料、モータ評価
モータ試作サービス
モータ用部品およびモータ試作サービスの概要
磁性材料のモータ特性因子への影響を明確化する為、モータ試作サービスをご提供いたします。試作後のモータの性能評価、パラメータ計測、実測データからのモデル作成まで一貫して受託いたします。評価ご希望の材料もしくは加工方法ご指定いただければ、必要部品を弊社にて調達・組立し、材料特性評価用モータを試作いたします。試作モータのベンチ評価、トルク、振動、温度等の各種計測。取得パラメータをJ-MAGに導入し高精度解析モデルの作成も可能です。
モデルモータにおけるステータコア局所磁気特性可視化技術
電動機(モータ)に使用されている電磁鋼板は製造過程(打ち抜き、カシメ、溶接、 接着、巻線、圧入、焼嵌めなど)において磁気特性が劣化することが知られています。従来、製造工程ごとにモータコアの磁気特性を把握することは技術的に困難でしたが、当社の局所磁気特性可視化技術を用いることによって、モータコアにおける溶接やカシメ周りの磁気特性分布を測定することが可能となりました。数値計算結果との比較や加工における磁気特性劣化の定性的な把握など、実用品に近い状態での磁気特性評価技術をご提供いたします。
ステータコアの磁気特性分布評価
当社におけるステータコアの磁気特性分布評価は、図1に示すようなモデルモータを作製し、鋼板内部の磁束密度を探針法により、鋼板表面の磁界強度をHコイル法によってそれぞれ測定いたします。
図2はロータ外部駆動によるステータコア磁束密度分布の測定結果です(1ティース当たり472測定点)。図中の赤枠部分はそれぞれ溶接位置を示しており、溶接位置真下の領域において磁束密度の低下が確認されています。これは溶接による圧縮応力場を考慮した電磁界解析結果(図3)でも同様の傾向が確認されていることから、溶接位置の真下領域では圧縮応力場による透磁率の劣化が生じていることが推測されます。
作業の流れ
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