物理分析
Ni基合金における整合析出した金属化合物のCs補正STEM観察
金属における析出挙動を原子スケールで解明
- ニッケル(Ni)基合金熱処理条件による析出挙動の変化を解明できます。
- 鉄鋼材料、ニッケル(Ni)基合金、アルミ材料母材中の析出挙動(GPゾーン、スピノーダル分解)の解析が可能です。
観察事例
TEMを用いることで、ニッケル(Ni)基合金中に析出したNi3Nb が、FCC合金のニッケル(Ni)母相に整合析出していることがわかります。
Cs補正STEM(収差補正型走査透過電子顕微鏡)を用いると、Niの母相とγ''相が原子レベルで整合していることがわかります。
薄膜法により母相と析出物の関係の解析でき、抽出レプリカ法により析出物だけの解析が可能です。
薄膜法
- 薄膜法:
- 母相と析出物の関係の解析
- 析出物(γ''相)がNi基合金の母材に、整合析出。
- 熱処理(薄膜法)
1100℃x1hr→水冷
720℃x100hr→空冷
抽出レプリカ法
- レプリカ法:
- 析出物だけの解析
- 析出物:γ''相(DO22型), Ni3Me: Ni72-(Nb13, Cr8, Ti3, Mo4,Fe2)
Ti | Cr | Fe | Ni | Nb | Mo | |
---|---|---|---|---|---|---|
折出物 | 3 | 9 | 2 | 75 | 8 | 3 |
母相 | 1 | 28 | 6 | 62 | 1 | 3 |
Cs補正STEMを用いた観察
Niの母相とγ''相が原子レベルで整合していることがわかります。
- FFT(高速フーリエ変換)
- IFFT(逆変換)
作業の流れ
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