耐候性評価
海外規格対応CCT試験
サイクル移行時の温湿度の勾配制御が必要な、VDA233-102、VW96380に規定される複合サイクル試験が可能です。
海外規格対応複合サイクル試験(CCT)とは
複合サイクル試験(CCT)においては、部品調達のグローバル化などにより、海外規格条件での試験の要求が増えてます。
ドイツ自動車工業会(Verband der Automobilindustrie)の新しい腐食促進試験法(VDA233-102)やフォルクスワーゲン社のVW96380は、実環境に近いサイクル条件が規定されており、従来のCCT装置では対応ができませんでした。
当社では、サイクル移行時の温湿度の勾配制御が必要な海外規格に対応した複合サイクル試験が可能です。
国内規格のサイクル条件
代表的な国内の規格として、JASO M609・M610やJIS H 8502に規定される右図に示すサイクルがあります。
特徴として、各条件の移行時間が決められ、その時間内に次のサイクル条件に到達すれば良いというものです。
また、1サイクルが数時間~24時間のサイクル条件がほとんどです。
海外規格対応複合サイクル試験
一方、VDA233-102やVW96380は、温湿度を制御しながら移行(傾斜移行)する事が定められており、制御機能を有する専用のCCT試験装置が必要です。
下記にVDA233-102規格の腐食試験サイクルを示します。A、B、Cという24時間の基本サイクルを組み合わせ、1サイクルが1週間になります。
対応可能な海外CCT試験規格
組織名称 | 規格 |
---|---|
海外自動車メーカー | VW96380 |
Ford CETP00.00-L-467 | |
D17 2028 ECC1 | |
米国自動車技術者協会 | SAE J2334 |
ドイツ自動車工業会 | VDA-233-102 |
米国規格 | ASTM G85 A1, A2, A3, A5 |
別途バリエーションがある場合がありますので、お気軽に実施可否ご相談下さい。
海外規格対応複合サイクル試験機
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